ささやかなるお見合い

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 雁夜はそれを一口食べ、 「うん、おいしい。  久しぶりに食べたよ、卵焼き。  ありがとう、白雪さん」 と言ってくれる。  さすが人事様。  お見合いしたわけでもないのに、こんな転職してきたばかりの下々のものの名前まで覚えてくださるとは。 「では、失礼します」 と万千湖は頭を下げて出て行った。
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