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見合いの日、緊張のあまり、万千湖は夜、書くであろう日記を頭の中で書いていた。
だが、それは『ごめんなさい』で途切れる。
現れた相手の顔を見た衝撃に。
万千湖の見合い相手として現れたのは、雁夜やこの部長のいる人事部とは、反対側にある経理部の課長。
小鳥遊駿佑だった。
「いやあ~、美男美女でお似合いだねえ」
なんとか見合い相手が見つかって、部長はご満悦だったが、万千湖は困っていた。
確かに、鼻筋がすっと通ってて、メガネの似合う、すごいイケメンで。
すごく仕事もできるらしいんですけどっ。
この人、死ぬほど愛想が悪いので有名な人ではっ!?
万千湖は俯いたまま固まり、困ったこの気持ちをぶつけるために、また頭の中で日記を書こうとしていた。
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