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王子に覆いかぶさったメイドは再度口づけする。指を絡ませて王子の反撃を封じたまま、自らメイド服のボタンを1つずつ外していく。
いつでも脱げる程にボタンを外した。そのはだけたメイド服が扇情的なのは、王子がそれをはぎ取ろうとするのを見れば明らかだった。
構わずクラリッサは王子の服を脱がす。もう言い訳も後戻りもしない。
彼らは互いを欲している。その事実があれば十分だ。
「随分、立派になったのですね……」
「クラーラはあの時と変わらず……綺麗だ」
クラリッサの耳を優しく撫でると体を捩って悶える。
弱点は一通り知っている。
首筋や鎖骨に舌を這わせるのも彼女にはよく効く。
気持ちいい……と零すように言うクラリッサを見て、王子の胸は締め付けられるように高鳴った。
ヘソ周りや脇腹を、微かに触れるくらいの力で指を流していく。くすぐったいのか、体を震わせつつも、その心地良さのジレンマで息が漏れている。
「クラーラかわいいよ……。年上のお姉さんのくせに、こんなにおとなしくなるなんて」
舌が絡むと何も考えられなくなる。お姉さんといえどもリードできるはずもなく、口の中に入ってくる舌を受け入れて蹂躙されるまま。息遣いを荒くするので精一杯だ。
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