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ほんの少しだけ中に入り、ゆっくり前後に動かしながら更に奥底へ進んでいく。王子のモノを全て受け入れた時には、クラリッサは夢見心地だった。
今まで押さえつけていた、王子への想いを全て受け入れたのと同じだった。
「射精して、と言ったな? それがどういう意味か分かってるよな?」
クラリッサが答える前に王子は激しく動き始めた。自らの欲求のために激しく中を掻き回されるが、その度にこみ上げる想いがある。
王子が私で感じてくれている。
私で果てようとしてくれている。
王子がいくら自分本位に動こうと、クラリッサはそれを受け入れる。
王子が果てたのはそれから少し経ってからだった。
クラリッサの一番奥に差し入れて、二度、三度と脈打った。
息を整えつつ激しくキスをして。
それで許してはくれなかった。
王子の腰は再び動き始めたのだ。
クラリッサの胸は幸せで満たされていたが、再び動かれては快楽の波に飲まれる他なかった。
王子はクラリッサの体に一度では満足できず、更に三度、クラリッサを味わった。王子のものは幾度となくクラリッサを求め、感じ、その果てに。全てクラリッサの一番奥に出され、その度に抱きしめた。
「クラーラ……愛してる」
「私も……一生お仕え致します」
何度も舌を絡ませ、愛を確かめ合った。
互いを愛する内に日付が変わり、メイドは王子の腕に抱かれて深い眠りについた。
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