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花嫁はもう少し嬉しそうにするのだろうか。
笑ってといわれるのがどうも苦手だ。笑うと自分だけ幸せになっていいのだろうかと罪悪感を感じるのだ。大人になれなかった幼馴染のことを思い出してしまって。
S君と秘密基地を作って遊ぶことにしていた前夜、わくわくしてなかなか寝付けなかったことを今でも覚えている。
わたしは幼馴染のS君を好きだった。
小学校から帰るとほぼ毎日一緒に遊んだ。S君はとても優しく運動もできクラスの人気者だった。将来はS君のお嫁さんになるといつも母親にもいっていた。
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