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商品のオンナが自分に惚れているのか、そのオンナが房事の相手として申し分ない才能があるのか、肉体が使い物になるのかを見極める力に長けている。
そして多生の主な仕事は、オンナの選別と仕込みであった。
――――聖は、多生の最高傑作だった。
「じゃあ、一緒にシャワーを浴びて、一緒にスッキリするか?」
耳元で甘く告げると、聖は頬を染めながらコクリと頷いていた。
◇
「う――うぅんっ」
ねっとりとした甘い声を漏らしながら、聖は手にしていた熱い雄芯をしゃぶり上げた。
玉の方から舌先を滑らせ、雄芯を削ぎあげるように舐りあげ、濡れた鈴口へとそのまま舌先を差し込むように抉る。
同時に、ピチャピチャという淫靡な水音を故意に響かせてみせる。
それはベッドルームに響き、否応なく雄の興奮を煽った。
かと思うと、喉の奥ギリギリにまで雄芯を呑み込み、激しいディープ・スロートを施す。
並みの男なら堪え切れない、聖の悩殺テクニックだ。
「oh……blowjob上手くなったな」
熱い息を吐きながら、多生はそう呻くが。
だが、逞しい雄芯を屹立させておきながら、多生のそれには絶頂が訪れる様子はない。
まるでそれが、まだまだフェラチオが上手ではないと言われているようで、聖は柳眉を逆立てる。
「くそ、オレのフェラじゃあ満足しねぇか」
「はは、気にすんな。それに外人相手にはフェラチオって言い回しは通じねぇぞ」
「分かってるよ。blowjobが一般的なんだろう。……って、英語教室じゃねぇぞ、今は」
チッと舌打ちをすると、聖は濡れた口を拭った。
これだけのテクニックを駆使しても、多生は理性を保ったままだ。
全く、涼しい顔をしている。
それが悔しくて、過去、何度も挑戦したものだったが。
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