序章

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「コア」それは、誰もがその身に宿している核となるもので、稀に特殊な「コア」を持つ人間がいる。 火を操るもの、瞬間移動するもの、幻影を見せるものなど、未確認のものも多いとされており、そのような「コア」を持っているものたちは、その不確かな存在から畏怖の対象として「異端者」と呼ばれ、迫害の対象となっていた。 「コア」は世界最大の謎とされ、各国で研究競争が行われ、裏の世界では「異端者狩り」と呼ばれるものまで行われているという噂まであるのだとか。 群れから外れた異端者達。 そう呼ばれないもの達は、自分と違うものを見ると、恐怖し、交わりを拒むようになった。 それが始まったのは、いつかもわからない昔の話。 しかし、彼らには彼らの想いがあり、人生がある。 異端とされる者たちは、窮屈なこの世界で、どのような物語を紡ぐのか。 今、ある少年を中心に、物語が動き始める。
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