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「はぁ〜疲れたーー呑まなきゃやってらんない」
長い残業終え帰りにコンビニでビールとおつまみ買って、やっとの思いで家の前に着くと
何故かヘッドフォンをした学生服のイケメン男子が立っていて横には大きなキャリーケースが置かれている。
「おばさん、遅い! すんげー待ったんだけど」
「お、お、おばさん?! 私のこと? どちらさまでしょうか?」
突然、見ず知らずのイケメン男子に浴びせられた、おばさんという言葉が疲れた身体に更にダメージを与える。
「なんでよ。俺のこと忘れたの? 小鳥遊斗亜(17歳)あんたの甥じゃん」
記憶にある小さくて天使のような斗亜と目の前にいるイマドキ男子を重ね合わせる。
「斗亜?!!! あの可愛いかった斗亜?!! もうこんな大っきくなったの?!! てか、なんでいるの?」
「母さんから連絡きてない? 今日から俺、ここ住むから」
「はぁぁぁあ?!! 何それどういうこと?!!」
「うるさいうるさい。とりあえず、家入れて」
まだ甥っ子の成長についていけてない状況で追い討ちをかけるように告げられた同居宣言に完全にパニックだ。
言われるがままに鍵を開けると、斗亜は躊躇なく家に入っていった。
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