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#5

いや、向こうから逃げてきたのに、その方向に行くなんて、クリーチャーに襲われたいと言っているようなものだ。懸命に、ここは逆方向に行くとしよう。 しばらく行くと、扉があった。押しても引いてもびくともしない。スライドドアである可能性も加味して横に動かしてもみたが、違ったようだ。 扉をよく観察してみると、自分のクリーチャー化した左手がぴったりハマりそうなくぼみがあった。ものは試し、そのくぼみに手をつけた。 すると、音声が上から流れてきた。 「船内関係者確認。再生腕確認。セキュリティレベル1。認証成功。ゲートオープン」 その音声が終わると、ドアは自動で上にスライドされ、道が開けた。 「......」 ちょっとした悔しさを噛み締めながら、通路を進んだ。 少し進んだ時、疑問を覚えた。なぜ言語が地球の、しかも日本語なのか。たまたま同じような言語であると説明するのは無理がある。もし、誰かがまだこの船内にいるとしたら。 「希望は......ある」 開けた部屋に出た。分岐した道がいくつか見える。が、先程のように左手をハメてみても、次のような音声が流れるだけであった。 「船内関係者確認。再生腕確認。セキュリティレベル2。認証失敗」 どうやら、この腕が鍵になっているようだ。音声を聞いたところ、この腕のセキュリティレベルはまだ1。レベルを上げる方法を調べなければいけない。 部屋のすみに、ダクトを発見した。ギリギリ通れそうではある。いろいろな所を探索したほうがいいとは思うが、危険が無いとは限らない。 ダクトを通る→目次から#8へ 別のものを探す→目次から#9へ 現在持ち物 ・カオス(6発)
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