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なんでも試すのが生存への近道だ。ダクトを通れば新しい場所に出るかも知れない。 閉所恐怖症を押し殺しながら、俺はダクトを通っていった。 ダクトを進んでしばらくすると、違う部屋に出た。部屋の中心には台座のようなものがあり、その上には機械のようなものが置かれていた。というより、血管のようなものに繋がれていた。 「なんだこりゃ」 無理やり引っ張ってみると、血管のようなものは千切れた。そしてその機械は、手元へきた。 「見たところ、銃身みたいだな」 それは、クリーチャーガンの銃身であった。しかし銃身だけだ。引き金は見当たらない。 「もしかして......」 と思い、『カオス』を取り出した。グリップの部分と銃身を取り外し、グリップ部分を新しい銃身と連結させてみた。すると、うまい具合に噛み合った。 しかし、新しい銃身の方は使う弾が違うらしい。カオスの弾丸とは違う、もっと大きくて細長い弾が必要なのだ。 その弾丸は台座のそばに張り付いていた。 「いて!! 噛んできた! 」 船内の弾も一応生きている。カオスは噛みつかなかったが、こいつは噛みついた。闘争本能があるってことか。つまり、強い。 「地球で言うところの、ショットガンだな」 俺は新たなクリーチャーガン『アビス』を手に入れた。 新たな武器を手に、俺は部屋を出た。いくつか通路がある。どこを行こう。 何かのうめき声が聞こえる通路→目次から#14へ 何も聞こえない通路→目次から#15 現在持ち物 ・カオス(6発) ・アビス(3発)
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