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「わかった。また何かあったら頼む!」
と思考しておいて、消防のレスキューに
「つぶれた家の真ん中付近にいるぞ!生きてるので慎重に入れ!」
と伝えた。
消防のレスキューが、ジャッキのようなものでハリを固定し、数人で家の中に突入した。さすが本職だな。警察にはあんな装備はないから、救出は無理だな。
その時クロが、
「急いで!山の上から土が流れてくるって!」
「わかった!」
とオレは答え、
「土石流がくるぞ!急げ!周辺の者は避難しろ!急げ!」
とオレは叫んだ。
シロ達が巻き込まれたら助けるものがいなくなるから、シロ達は少し離れた高台に避難した。
「いたぞー!ロープ引けー!」
とレスキューから声がかかり、残っていた全員が力の限り引っ張ったらボート型のタンカに乗せたおばあさんが出てきた。
その頃には地響きのような音に混じって、「ガラガラ」とか「ゴロゴロ」とかの音が聞こえて来ていた。
レスキュー隊最後の1名が引っ張り上げられるのと、土石流が襲うのが同時だった。
既に地元のTV局のカメラが到着しており、この瞬間の映像はすぐに局に送られスクープ映像として全国版で流れたようだ。
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