2.コスプレイヤー

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2.コスプレイヤー

「コスプレ?それって着ぐるみを着たらおわりじゃないのか?」 と答えると、 「ご主人様っ!」 「ハッハイィ……」 「ご主人様は何にもわかってないのですね。わかりました。今夜8時に私のお部屋にいらしてくださいませ。コスプレイヤーの本気をお見せいたします」 「ぉ、おお、わかった」 …………  オレは約束通りに夜8時にももっちの部屋を訪ねた。すると、 「お帰りなさいませー、ご主人様!」 と迎えたメイドが3人もいた! 「私がメイド長のももっちでございます。あとの二人は私のフレンドの「のあさん」と「うれはさん」でございます」 二人はそろって、 「よろしくお願いいたします、ご主人様ー」 とハモった。  オレはももっちの言う本気とやらをなめていた。こんなクオリティの高いメイドさんを見るのは初めてだったからだ。昔アキバに行った時にメイド喫茶にも行ったことはあったのだが、この3人の前では、あんなのは遊びとしか思えない。  それからは衣装を変え趣向を変え、3人が次々と違う衣装で出てきた。  オレだって一応アニヲタだから、出てくるアニメのキャラはだいたいわかるし、ハイクオリティなのも十二分にわかった。 「ももっち、すごいよ!オレはコスプレイヤーってのをなめてたよ!本格的なんだな。あと、のあさんとうれはさんもね!」 「お判りになられましたか?ご主人様。着ぐるみではないんですよ?」 「ああ、良く分かったよ。しかし、こんな衣装どこで売ってんだ?」 「ほとんどが自作なんですよ?ご主人様」 「え?マジで?」 「マジです。ウフフ……」 と言って全員が舞台裏に消えた3人が次に出てきたとき、オレは目を見張った。  ほぼほぼ裸に近い下着姿の3人がそこにいた! 「最後に、これは大サービスですよ、ご主人様!キャー!!」 と言いながら、3人でオレに抱きついて来た!体中がぷにぷに感に包まれた…… 「ちょちょちょ……」 としか言えなかったオレは、完全にデレてしまっていた……。
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