5.クリパ(その2)

1/2
前へ
/15ページ
次へ

5.クリパ(その2)

 クリパ当日は朝から準備や飾りつけをユナと友達の美優ちゃん、亜希ちゃんと平凛(ひらり)が手伝って、ももっちらコスプレイヤーと一緒になって楽しんだようだ。  ダイニングのテーブルを部屋の周りに寄せ、中央には立派なツリーが立っている。料理もさすがにももっちだけでは間に合わず、皆が手伝っていたようだ。  オレは18時にももっちの部屋に来いと言われてたので、特に気にせずノックもせずにそのまま入った。 「ウィ~ス!」 「きゃあ!変態!スケベ!……サルッ!……」 いろんな罵声が飛んできた。が、サルって何だ? 「ちょちょ、待ってくれ、オレは時間通りに来たんだぞ?」 そこでももっちが、 「ハーレムルートなんだから、これくらいのイベントしないとフラグが立ちませんから。ウフ♡」 「ウフ♡じゃねー!これじゃ変態フラグが立っちまうだろ?」 「私がちゃんと時間を合わせて呼んであげたんですよ?感謝してくださいね」 「ダンナ様、やっと平凛の所に来てくれたんですね……」 平凛は上は何もつけず隠しもしないでいる……。優菜が思わず、 「平凛さん、早くこれ着て!」 と、よろいの下に着るTシャツをかぶせて着せた。  ノーブラなのだが、何も着ないよりはいいだろう。オレも目のやり場に困るからな。  優菜やその同級生二人は、さすがJKだけあって素早く服を着終わっていた。  レイは…………平凛と張り合いたかったのか、まだ裸じゃないか。 「何やってんだよ……」 「良かったわね、あなた。いろんなフラグを立てられて……」 とか言いながら、ノロノロと服を着だした。ちょっと怖いぞ……。 女性陣が着替え終わったころ、「コンコン……」とノックがあり、 「こ……こんばんは」 クラウドはコミュ障なのか、めちゃくちゃ緊張していた。 「さぁ、お二人とも揃ったことだし、脱いで脱いで!」 「おわっ!」 「ちょっ!」
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加