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5.クリパ(その2)
クリパ当日は朝から準備や飾りつけをユナと友達の美優ちゃん、亜希ちゃんと平凛が手伝って、ももっちらコスプレイヤーと一緒になって楽しんだようだ。
ダイニングのテーブルを部屋の周りに寄せ、中央には立派なツリーが立っている。料理もさすがにももっちだけでは間に合わず、皆が手伝っていたようだ。
オレは18時にももっちの部屋に来いと言われてたので、特に気にせずノックもせずにそのまま入った。
「ウィ~ス!」
「きゃあ!変態!スケベ!……サルッ!……」
いろんな罵声が飛んできた。が、サルって何だ?
「ちょちょ、待ってくれ、オレは時間通りに来たんだぞ?」
そこでももっちが、
「ハーレムルートなんだから、これくらいのイベントしないとフラグが立ちませんから。ウフ♡」
「ウフ♡じゃねー!これじゃ変態フラグが立っちまうだろ?」
「私がちゃんと時間を合わせて呼んであげたんですよ?感謝してくださいね」
「ダンナ様、やっと平凛の所に来てくれたんですね……」
平凛は上は何もつけず隠しもしないでいる……。優菜が思わず、
「平凛さん、早くこれ着て!」
と、よろいの下に着るTシャツをかぶせて着せた。
ノーブラなのだが、何も着ないよりはいいだろう。オレも目のやり場に困るからな。
優菜やその同級生二人は、さすがJKだけあって素早く服を着終わっていた。
レイは…………平凛と張り合いたかったのか、まだ裸じゃないか。
「何やってんだよ……」
「良かったわね、あなた。いろんなフラグを立てられて……」
とか言いながら、ノロノロと服を着だした。ちょっと怖いぞ……。
女性陣が着替え終わったころ、「コンコン……」とノックがあり、
「こ……こんばんは」
クラウドはコミュ障なのか、めちゃくちゃ緊張していた。
「さぁ、お二人とも揃ったことだし、脱いで脱いで!」
「おわっ!」
「ちょっ!」
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