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クラウドは女性慣れしていないのか、ずっと下を向いて恥ずかしそうにしている。
「ハイハイ、クラウドのお兄さん、パンツ脱いでパンツ」
とのあさんが言った。
「ひぃ、これだけは勘弁して……」
「ダメよクラウドさんは女装なんだから、そんなトランクスじゃあ……」
「え?女装?」
「そうですよ? Tバックのパンティを用意してあります」
と言われ、憐れかなコスプレイヤー3人に強制的に脱がされ、Tバックを履かされていた……。
「ひぃっ!」
クラウドの悲鳴はやまない。許せクラウド、オレには何もできん……。
「イテテテテテ……。大事なとこが、い……痛いんですよ……」
「ハイ!そこはガマンどころです。コスプレイヤーはガマンしてナンボですよ!」
と、ももっちは無情にも言った。
「わ……私は、コスプレイヤーではないですよ!」
「ダメです。一度この道に足を踏み入れたら、もうコスプレイヤーの仲間入りなんですから」
「室長~、なんとかしてくださいよぉ……」
「悪いな、今のオレはカズマだよ?ヒキニートに多くを求めても、何もできません」
「さすがご主人様、心がけが違いますね!」
と、ももっちから褒められた。
「室長ぉ~……」
クラウドよ、いいダクネスになるんだぞ。
「ガンバレ!」
とオレは言って親指を立ててウインクしてやった。
オレのカズマの衣装は地味だし普通だから、一人で着られた。
「あとは本部長と是真さんだな……」
とオレが言うと、
「あのお二人は、本部長邸で着替えてから来るそうですよ?」
「なんだ、そうなのか。時間も来たし、先に始めるか」
と言って会場に入ると、そこにはオレしかいなかった……。
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