ハルカ

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翌日。 ピコピコという着信音と共に新着メッセージと画面に現れた。 スマホを開くと 前田りさから、こんにちは!りさです!よろしくね! とメッセージが送られてきた。 私は、こちらこそ!よろしく! と返し、熊がお辞儀をしているスタンプを送った。 それから 誕生日や趣味、好きなアイドルなど女の子が話すであろう会話をした。 ある程度の会話を終えるとりさから 「秋香ちゃんは何部に入るの?」 と送られてきた。 私はこの文章に顔をしかめた。 決まってないしなあ、、と思いながら 「まだ、決まってない!お母さんが緩い部活はダメってきびしくてさ。」 母や親戚会う人みんな、もう中学生か。何部に入るのと聞いてくる。 そんなに部活入ることが大事なのか。と思いながら 私はいつも、まだ決まってないです。と苦笑いで答えていた。 苦笑いなのはこの後のやり取りを予知しているからだ。 「そっか。じゃあ、お兄ちゃんと同じ剣道は?」 そう。私はこの言葉が嫌だった。 6歳上の兄は剣道部だった。兄は小さい頃から剣道を習っていた。 竹刀さえ触れたことない私は出来る訳ない。 そう思い、否定していた。なのに大人は進めてくる。 こんな会話を繰り返し、 私はいつの間にか、剣道のこと、剣道部に入ることを嫌いになっていた。 そんなことを考えているとりさからは 「じゃあ、剣道部は?!今のところりさ以外に中1の女子いないの!」 私はまたこのパターンかと思いつつ 「剣道は今のところないかな~大変そうだし、、」 と返信するとりさから ロバが泣いているスタンプが送られてきた。 なぜ、ろば?? と思いつつ私は熊がSorryと言っているスタンプを送った。 スタンプで会話が終了し、私はスマホを置いてベットの飛び込んだ。 ああ、中学生になりたくない。このまま、春休みがずっと続けばいいのに と願いながら。
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