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昔ばなし
基本ぐうたら花路は外出する頻度が超低いので、我が家の車にはしんしんと黄砂が降り積もっております。
いつかルージュの伝言のように、ボンネットに誰かが指でなぞった「う〇こ」というメッセージが残されるのではないだろうかとドキドキしております。
そんな春先ならではのこの気候。
皆さまお元気にお過ごしでいらっしゃいますか(*'ω'*)
もうすぐまた一つ歳を重ねる女将でございますが、今宵は昔の自分を振り返りながら酒を飲もうと思います。
あ、いやん。女将の昔ばなしなんか興味ねえしって言わないで(oノ´3`)ノ
卓上の梅干しと塩こんぶは食べ放題なので、どうぞ帰らないで((((oノ´3`)ノ
てなわけで、本日のお品書き🍶
【花路のお絵描き半生】
思い返せば幼い頃、私は漫画家になりたいと思っておりました。
初めて描いた漫画っぽいモノは、白いページばかりのノート「自由帳」を使った、なんと1ページが1コマという斬新な作品。
コマという概念のないそれは、もはや雑なシロクロ絵本でした。
小学校の低学年の頃だったかなぁ。
次に描いた作品では “コマ割り” の技を覚えたものの、横に3つ縦に3つ計9個の同じ大きさのコマが1ページに均等に並んでいる配置で、オイこれどの順で読むんやっていう難易度の高さ。
結局コマの右下隅に通し番号をふっていた記憶があります。
そしてある日、漫画を描く人が使っている紙が何やらしっかりした紙質であることに気付きました。上質紙ってやつでしょうか。
当時コピー用紙に絵を描いていた私は「おお! 漫画とはこんなペラペラの紙に描くものではないんや!」と驚き、その質感を目指してコピー用紙を4.5枚のりで貼り付けした『原稿用紙もどき』をせっせと作成しました。
よれよれのでこぼこ用紙のなんと描きにくいことか!
改めて振り返ってみても、我は昔から抜群に残念な子供だったんだなあとしみじみ思います(。-∀-)
少し大きくなってくると、雑誌の漫画スクール的なやつに応募してみたいという願望が生まれます。
この【マンガ大賞応募への野望スイッチ】がこの後花路の人生に定期的に現れる事となるわけですが。
のりで貼り合わせてないちゃんとした原稿用紙。
Gペン·丸ペンといったペン先や、スクリーントーン。
どうやって使うかよう分からん雲形定規。
とりあえず色々買い揃えました。
ま、結局一度たりとも応募することは無かったんですけれどね(-。-)y-゜゜゜
今でも我が家にはそれら負のレガシーがひっそりと棚に仕舞われています。
あ、久々開けてみたインクは石化しておりました。
最後にこのスイッチが点灯したのは大学生の時で、もう立派に腐女として発酵していた私は「BL雑誌に応募しようぜ☆」と腐女友と盛り上がりました。
ハイもちろん実現などしておりませんが、その時友人と一緒に考えたストーリーを膨らませて小説にしたのが『僕の好きな先生』という作品になります。
まさかこんな形で日の目を見ることになろうとは。
超絶恥ずかしいので、その友達にはここでの活動を伝えてはいないけれど、一番に読んで貰わないといけない人はその子だった気がします。
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