酒と泪とヲタクな女

女の子の絵

　
　突然ですが皆さま。
　得意なものと苦手なものってありますよね。

　もちろん女将にもあります。

　暑い夏は得意だけど、寒い冬は苦手です。
　梅の酸味は得意だけど、お酢の酸っぱさは苦手です。
　立飲み酒場は得意だけど、おされカフェは苦手です。

　そして――。

　理想の男子イラストを描くために惜しみない労力をつぎ込むことは得意だけれど、現在捧げる熱量が若干少な目になっている女子イラストは今も昔もすこぶる苦手です。

　ということで、今宵の女将の嘆きはコチラ。

【最近女の子を全然描いてない問題】

　もう皆さまは百も承知だと思いますが、現在のわたくしはBL愛溢れる立派なお腐れ女でございます。

　だがしかし、ひらがなを覚え沢山の絵本を読み、やがてマンガに出会った頃から既に「ボーイが上手にボーイとボーイズラブをした」物語が好きだったわけではございません。

　むしろごりっごりの少女漫画が大好きで、読んでいた雑誌は『りぼん』から始まり『別マ』『別フレ』という王道を歩んでおりました。
　なのでいわゆる “壁ドン(古っ)” してくるような、現実の世界にはぜってーいねえわっていう男子に憧れていたのです。

　この酒場でも度々洩らしておりますが、幼い頃漫画家になりたいと叶いもせぬ野望をいだいていた私は、そういう少女漫画に出てくるかっこいい男の子が描きたくて、ひたすらメンズの絵ばかり練習していたわけです。男性の手を描くのが好きなのもそのなごり。

　――そして時は流れ。
　女将の発酵はどぶろくのように進み。

　あれ？

　気づけば男と男が恋愛してる漫画読んでんじゃね？ ワシ(-▽-)

　あらまどうしましょ♡

　じゃあいつかBL漫画描く時のためにも、もっとカッコイイ男子が描けるよういっぱい練習しなきゃ♪……っていう感じで楽しくオノコばかりを描いていた結果。

　➡ 女の子が上手く描けなくなってしまいました。

　ぶっちゃけ女子は昔から苦手ではあったのですが、BL沼にハマってからはそれにどんどん拍車がかかってしまい、これはやっべえぞと思い始めた次第です。

　ということで、今回この場をお借りしてリハビリをすることに致しました。

　私の作品に出てくる台詞ありきの女性キャラのうち、名前がついているのは今のところたった2人しかいません。
　そのうちの一人が『触れないで 触れさせて 触れてほしい 触れられない』という作品に出てくる「金子(かねこ) 由季(ゆき)」という子です。

　今回その子をイメージして女の子を練習してみました。

　いやぁ～。久しぶりに女性を描いてみると色んなことが分からなくなっていましたよ。

　巻き髪ってどうなってんだ？
　首のラインはこんな感じだっけ？
　肩幅はこれ位でいいのかな？

　って、パニックになりました💦

　でも描いているうちに、少女漫画を読み漁っていた昔を思い出してだんだん楽しくなってきちゃって♪

　やっぱたまにはオナゴを描くのもええもんやなあと、今回改めて感じた花路なのでした(*´ω`*)

　ちょっと前に彼女が出てくるこの作品の表紙を、色鉛筆画のアナログ版からデジタル版に差し替えました。

　ほぼ代わり映えしないのですが、もし機会がございましたらリニューアルした扉絵を覗いて頂けますと浮かれた女将の酒が進みますので、どうぞ皆さま暇つぶしに脚を運んで頂けますと幸いです♡

　https://estar.jp/novels/25885280/viewer?page=126