最後の都市

4/4

46人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「ローゼ、どういう事だ?」 セーラ様の目つきが変わった。 私は、何か良からぬことを言ったと思い、血の気が引く。 「あ、あの…ちょっと前に見かけたことがあるんです。その…夕方、窓を拭いている時に、窓の下で赤毛のマリーが、相手が誰かはわからなかったのですが、使用人の服を着た金髪の男性と…その…逢引きしておりました!」 「…ダーク」「すぐ、部下を向かわせます」 え?もしかして今、私大事な事言った?? ダーク様は部屋を出て行った。 「ローゼ、何故女性である貴方を代役にしたか、教えてやろう」 セーラ様はご自分でコーヒーのおかわりを注いだ。 「男の使用人には、金髪がいないからだ」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

46人が本棚に入れています
本棚に追加