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「ローゼ、どういう事だ?」
セーラ様の目つきが変わった。
私は、何か良からぬことを言ったと思い、血の気が引く。
「あ、あの…ちょっと前に見かけたことがあるんです。その…夕方、窓を拭いている時に、窓の下で赤毛のマリーが、相手が誰かはわからなかったのですが、使用人の服を着た金髪の男性と…その…逢引きしておりました!」
「…ダーク」「すぐ、部下を向かわせます」
え?もしかして今、私大事な事言った??
ダーク様は部屋を出て行った。
「ローゼ、何故女性である貴方を代役にしたか、教えてやろう」
セーラ様はご自分でコーヒーのおかわりを注いだ。
「男の使用人には、金髪がいないからだ」
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