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本当は、頂いたワンピースを着てダーク様にお会いしたいけど、襲撃の時の応急処置に使ってしまい、残ったのは靴だけだ。
ま、待ってくださっているから、急がなきゃね。
私は小躍りもせず、ダーク様が待つ東の談話室へ向かう。
あ、コーヒーの香り。
談話室に入ると、ダーク様がコーヒーを注いでいた。
十数人の騎士様も、談笑し、コーヒーを飲んでいた。
…2人きりではないのか、残念。
「どうぞ」ダーク様は空いた席のテーブルにコーヒーを置く。
私はその席に座った。
突然、その場にいた騎士様全員が整列し、私に向かって頭を下げた。
「襲撃の際は、助けて頂き、ありがとうございました!」
「お礼が遅くなり、申し訳ございません!」
「ローゼさんのおかげで、皆、無事任務に復帰することが出来ました!」
「こちら、お礼の品です!」
「ダーク様が選びました!」…1人が言った。
「では、失礼します!」
そう言って、私とダーク様と大きな箱を残して、去っていった。
…何事?
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