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「私、ダーク様に…お伝えしなければいけないことが」
そういうと、ダーク様は驚いて私の顔を見た。
「私、ダーク様の事が好きです」
ガクッとうなだれるダーク様。
「何故、それをローゼが先に言う…」
「すみません、お伝えするまでは死ねないと思いまして」
ダーク様は悲しそうに笑った。
「死んでもらっては、困るな…」
ダーク様は、私の手を取って、私を見つめる。
私は、そらさず見つめ返す。
「ローゼ、愛している。結婚してください」
今度は天井が降ってくるんじゃないかしら。
それでも、答えずにはいられない。
私の目から、涙がこぼれた。
「不束者ですが、よろしくお願いします」
返事をしたとたん、ドアの外から拍手喝采が聞こえた。
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