彼女のお茶に嘘はつけない

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 ある日、探偵の早川の所へ馴染みの刑事・東がやってきた。 「今日は、ちょっとモヤモヤする事件があったんで、聞いて欲しくてな」  東は、苦々しく笑った。 「俺は、殺人だと思うんだが、自然死で解決ってことになっちまった」 「へぇ、お前の勘が外れるなんて珍しいな」  早川は、淹れたばかりのコーヒーを東に渡す。東は、それを受けとると口に運んだ。 「この間、有名な資産家の千葉昭典が亡くなったのは、知ってるな」
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