彼女のお茶に嘘はつけない

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「ああ、ワイドショーで騒いでた。若い後妻が淹れたお茶を飲んでる時に亡くなったんだろ。なんでも、その後妻、孫でもおかしくない位、歳が離れていたってな」 「やけに詳しいな」  東が怪訝そうに顔を歪める。早川は、小さく肩をすくめた。 「世の中、その後妻か、薬を管理してる家政婦が怪しいって話題で持ちきりだぜ。中には、去年亡くなった前妻の呪いとか言ってる奴もいるらしい」 「はっ、好き勝手言いやがって。こっちは、毎日、必死で捜査してたってのに」  大きなため息が東の口から出た。そんな様子を横目で見ながら、早川は言った。 「で、お前はどう思うんだ?」 「俺か?俺は……」  東は、眉間に皺を寄せ、ムスッとした。
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