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(っ、なんだこの人。疑問系で聞いてきたくせにじわじわ近づいてくんなよ…っ)
知らぬ間に片手で腰を抱かれなおさら逃げづらくなり相手の口を両手で塞ぐ。
すると、
あろうことか口元を覆う手をそのままねっとりと舐めてきたのだ。
「…っ」
思わず肩をビクつかせこいつの足でも踏んでやろうと思った時、
ひょいっと音がしそうな程にあっさりと顔が離れていった。
どうやら誰かが首根っこ掴んで離してくれたらしい。
「……お、かみ…メッ。」
「え〜。俺オオカミじゃないよ〜?ちょーーっと唇味見したくなっちゃっただけなんだけど〜」
「めっ…なの。おれ……あんな、…する」
「もしかして慶に言われたの?あーあ、じゃあ俺は大人しく生徒会室戻りま〜す」
またね。と有坂先輩に頭を撫でられ…いや目元を隠すように前髪を元に戻して?ヒラヒラと手を振りながら先輩は帰っていった。
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