BBQの話

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BBQの話

「春がきた~春がきた~俺にきた~」  いやっまだ来てない。まだ一言話しただけだ。  とにかくBBQが待ち遠しい。う~ん。あんなことやこんな事をしたい。  彼女になっても居ないのに考える事だけは早いのだ。だが、こうなってしまったからにはもう行くしかない。あの場所に。 「いらっしゃいませ」  そして俺は物色する。何をって?それは大人のDVDを。後、おもちゃ。  それと何故かコン○ーム。いやっ、何故かって?そりゃぁ、使うかもしれないから。麗奈ちゃんに。  一言しか話した事ないけど。BBQの次の日位には。  そして待ちに待った月曜日。んっおかしくないか?って。  普通は待ちに待ったは金曜日じゃないか?いやっ週末は麗奈ちゃんに会えないからね。  俺は麗奈ちゃんに会うために会社に行くのさ。仕事は適当にやればいい。  そして彼女に会うために色々試行錯誤しながら……敢えてトイレの近くを歩いたり、無駄に彼女の居る検査場の近くを通ったり。   そして成果は…………まあ、今日はあえなかったけど、また明日があるさ。そう明日がある。  火曜日。今日は会えそうだ。だがこんな事毎日やっていたら上司に怒られるな?  って事でしっかりやった。ああ、今日も終わる。彼女はもう帰る時間だ…… 「あの、会費持って来たんですけど……」    この声は!!俺は振り返った。そこには天使が。俺は会費ではなく、危うく彼女の手を握りそうになった。 (いやっ、ひろし落ち着け)  そして、俺は会費を受けとる。 「ありがとう。じゃあ、第三土曜日楽しみにしてて」 「ありがとうございます。楽しみにしてます」  そして彼女は帰っていった。  俺は家に帰り彼女の会費を眺めた。そして、嗅いだ。  次の日、また残業時間に抜け出す。検査室のドアを開ける。居ました。天使が。  ああ、愛しの麗奈ちゃんが。投げキッスをしてやりたい。だが我慢だ。 「あっごめんね。そういえばBBQで何か食べたいのとかある?」  本当はただ話したいだけ。 「いえっ、特にないですよ?そういえばお酒のむんですよね?どうやって行けばいいですか?」  これはひょっとして、ひょっとしたら大チャンス。そうだ!俺が彼女を送り迎えすればいい。 「あっ俺、幹事だから乗せてくよ?俺でよければ」後は、麗奈ちゃんがOKを出せば……  さあ、答は、、、 「いいんですか。じゃあ、お言葉に甘えて」    やったぁ。神様ありがとう。と喜んでたら。 「あの、じゃあ、平林さんってちょっと年配の方もいいですか?」  オーーノーーー!おまけ付き!が仕方ない。優しさアピール。 「大丈夫だよ。じゃあ、その人と二人乗せてくね」 「すみません。ありがとうございます。じゃあ、よろしくお願いします」 「俺、幹事だからちょっと早めに行かないと。だから朝8時でもいい?」 「はい、大丈夫です。後、良かったら番号渡すのでLINEしませんか?住所とか送るので」  なっなんと麗奈ちゃんのLINEが!!そして住所まで知れちゃうおまけ付き。  ちょっと興奮しすぎておかしくなってるが最後までお務めせねば 「あっありがとう。じゃあ、またLINEにお願いね」 「はい。じゃあ、楽しみに待ってますね」  この日は仕事終わったら即帰宅。そして風呂に入り、きつねうどんを食う。ビールを飲んで。麗奈ちゃんの番号の書いた紙を眺める。そして……嗅ぐ。  スマホに番号を登録して、LINE送信。本当は電話したいがさすがにそんな勇気はなかった。  早く返信来ないかな?…………来ないな。  きっと夜中に来るのさ……寝よっ……また明日の楽しみにしよう。
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