BBQ当日まで

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BBQ当日まで

 次の日の朝スマホを見るとLINEにメッセージが入ってた。    俺はすかさずチェックする。 「麗奈です。登録お願いします。」  俺はLINEだけで何故か興奮した。記念にスクショを残した。 「ゆず以来の彼女ができる。やっと二人目の彼女が出来る」  朝から気分は最高潮だ。そして俺は麗奈に愛のメッセージを送った。 「おはよう。返信ありがとう。」 「今日も仕事頑張ろうね」  そしてすぐに返信がきた。 「おはようございます。お互い頑張りましょう」  (なんて良い子なんだ。早くも返したい。だが、待てよ。朝の忙しい時間に返したら迷惑じゃないか?いやっ、ここは返すべきか?)    だが、正直、仕事終わるまで待てない。どうしたらいいんだ?そして時計を見る。 「ああーっ、後10分で仕事、始まっちゃうじゃん!?」  俺は猛スピードで車に乗り、猛スピードで車を走らせた。 「はいっ。あっちの路肩に寄って」  捕まった。。。最悪な1日の始まりか? 「お兄さん、こんな道で80㎞も出しちゃダメだよ。ここ高速じゃないんだから」  警察官にそう言われ、切符を切らた。後、罰金を後日払うはめに。  会社に到着。上司に謝罪。 「すいません。スピード違反で捕まったもんで遅刻しちゃいました」  だか、遅刻の理由にはなったのが不幸中の幸いだった。  お昼休憩になった。麗奈ちゃんいるかなと検査室の前を通ってみると、仲良さげに話ししてる男が居た。。。  しかもめちゃくちゃ笑顔で。嬉しそうに話してる。  俺は5秒程固まり、そして振り返って自分の車に向かう。 「そういえば、彼氏居るとか聞いてなかったな?まあ、いっかそんなに好きじゃなかったし、、、ってか一回しか話した事ないしな」  とは言っても燃え始めたばかりの火はなかなか鎮火せずにいた。  さらば俺の恋、さらば二人目の彼女。。いやっ、まだ彼女になってない。  おかげで今日の仕事は全く熱が入らず、ただつまらない時間になってしまうのだった。  仕事も終わり恒例の「男がレジ打ちをしてるコンビニ」を探し、タバコとビールを4本買った。 「はあ、今週BBQかぁ。つまんねんの」  そういうとLINEにメッセージが。 「お疲れ様です」 「送り迎えの件なのですがいいですか?」  麗奈ちゃんからだ。テンションが下がる。どうせやっぱり彼氏に送り迎えしてもらうとかだろ? 「いいよ。どうしたの?」  テンションがどんどん下がる。 「私の家、中条の菅原神社の近くなんですが、菅原神社っ分かります?」  あれっ、迎え行っても大丈夫なのか?とりあえず分かるとだけLINEしてみた。 「じゃあ、そこの近くにマンションあるのでそこに来てもらえますか?」  いいけど、彼氏の有無をどうしても聞きたい。今日のは間違いなく彼氏なハズだ。  どうせBBQの返事が遅かったのは彼氏にOKもらえなかったからだろ?    まあ、いい。このLINEで決着が着く。いざ、参らん。 「大丈夫だよ。そういえば俺なんかが迎えに行って彼氏は怒ったりしない?」  送信!!  さあ?なんて返す?そうですね。辞めときます。か?  そして、麗奈ちゃんから返信がきた。    運命の瞬間。さあ、、なんと返ってきている?、  そして俺は返信を見た。 「大丈夫ですよ。ってか彼氏居ないですよ」  なんと彼氏居ないのか?本当か?えっ!?あいつはなんなの?今日話ししてたやつは?  俺は疑問に思って迷わず送信。 「あれっ今日、お昼一緒に居た人は?」  だか、送った瞬間ふと思った。俺がストーカーしてるのバレちまう。まあ、いい。きっとそんな事………………バレないさ。  そしてLINEが返ってくる。 「前居た部署で仲良かった人ですよ。別に彼氏とかじゃないですよ」  ははっ、ザマア。やっぱり愛しの麗奈ちゃんは俺の…………いやっ、1つ確認せねば。 「じゃあ、好きな人とか?」  と送ってはみたもののこれ聞いていいのか?疑心暗鬼になりながらも、LINE待とう。 「それもないです」  やったぁ。俺はベッドをトランポリンにして跳ね上がった。1人胴上げだぁ。  そしてスマホを見るとまたメッセージが。 「そういえばお名前なんて言うんですか」  鼻息を荒くしながら返してやったぜ。 「山田ひろしと言います」  そうだ。自己紹介まだだったな。すぐさまメッセージが来きた。ニヤニヤしながらメッセージを確認。  おかんだった。。。とりあえずパス。  そのうちまたメッセージがきた。今度こそは、、、麗奈ちゃ~ん!!! 「じゃあ、山田さんですね。私は西村麗奈です。じゃあ、土曜日お願いします」  俺のハートが高鳴る。俺は決意した。そして麗奈ちゃんにメッセージを送信!! 「かわいい名前だね。麗奈ちゃんって読んでいい。後、土曜日楽しみにしててね」  そしてメッセージを待つ。待つ。ただ待つ。あれっ?ちょっと遅くね?そんな事思ってたらきた。 「いいですよ。じゃあ、おやすみなさい」  そっけなぁぁぃ。少し悲しくなってきたが俺は堪えた。そうだ。土曜日に親しくなればいいのだから。  そして俺は土曜日を迎えた。そうBBQ当日を。
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