愛しの麗奈

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愛しの麗奈

 AM8:00。麗奈ちゃんを迎えに行く。 「あまりの興奮に一睡も出来なかったぜ。この辺かな?麗奈ちゃんの家は?」    すると女の人が二人立っていた。一人は麗奈ちゃんでもう一人はおばあちゃん(おまけ)だ。 「おいっ、最初からおまけ付きかなんかよ」  思わず声が出てしまった。まあ、麗奈ちゃんを隣に乗せて行けるなら許すかな。  俺は敢えて右の後ろの席に物を置いて置いた。そうすれば1人は前の席に。1人は左の後ろの席に座らなければならないから。    もし後ろの席2つ空けて置いたら、おばちゃんと麗奈ちゃん一緒に座ってしまうかもしれない。  だから右の後ろの席に物を置いて置いたのだ。  そして、二人の前に車を止める。  そして麗奈ちゃんを見る。今日の麗奈ちゃんはいつも以上にかわいいな?  黒のワンピースの上に白いシャツのような物を羽織っていた。  髪の毛は会社では束ねているのだが、今日は下ろしている。そして、化粧も今日は濃いめなのだろうか大人っぽい印象だ。  ───ああ、チュウしたい…………  いやいや、早まるな。正気に戻れひろし。とりあえず車に乗ってもらわなきゃ。俺は窓を開けて二人に言った。 「ちょっと後ろの席、片方荷物あるのでどっちか助手席でお願いします」   そう言うと後ろの席と助手席から「「お願いします」」と挨拶をされた。  俺は助手席に嬉しそうに目をやる。そこに居たのは、、、おまけの方だった!! ───誤算だった。  くそっと思いながらも仕方ない。そのおまけを隣に乗せてスーパーまでドライブだ。  そしてスーパーで買い物を終わらせてBBQの会場に。  皆が前に場所取り、火起こし、その他……を終わらせて置く。後の食材はもう1人の幹事が持ってくるまで待機だ。  俺は麗奈ちゃんに話しかけようと思ったが…………ただひたすらおまけと話してるではないか?  俺が会話に入る隙もなく、他の方が来るのを待つだけになってしまった。  そして食材が来る。俺は肉を焼いた。とにかく焼く。ひたすら焼くのみである。  そしてたまに麗奈ちゃんに肉を渡す。 「ありがとう」笑顔の麗奈ちゃん、、、今日はいつになく素敵だぜ。  しばらくすると他にも肉を焼いてくれる人が出てきた。  おまけも違う人と話し始めたりしたので麗奈ちゃんが1人になる隙を見つけた。俺はすかさず麗奈ちゃんに話しかける。 「どう?楽しい?」  麗奈ちゃんはニコニコしながら答えてくれた。 「はいっ、楽しいです。本当に今日は誘ってくれてありがとうございます」  あぁ、脳が溶けて耳の穴から出てしまいそうだ。  たまらなく麗奈ちゃんが可愛い。抱きしめてしまいそうだ。そして仕事の話等をしていた。  しばらくして麗奈ちゃんはトイレに行く。俺の目線には……麗奈ちゃんの飲みかけのお酒…………。  ───ダメだ。そんな事したら……ダメだ。  分かってはいるが、俺は、お酒を手に持った。間接………キス。  とグッドタイミングで麗奈ちゃんが戻る💦 俺はとっさに麗奈ちゃんに言った。 「あっ!ちょっと、お酒こぼしそうなっちゃってさ。大丈夫?周りベトベトしてるかも」  危ねぇ、危うく間接キスをしようとしたのバレちまうとこだったぜ。 「大丈夫ですよ。ありがとうございます」  そして、この変態に優しい麗奈ちゃんの唇に俺の唇をつけたい……
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