噂のアダルトショップ:エピソード2

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 と言うわけで、俺は一人、以前とは違う新店のアダルトショップ店内に入ってみた。 「いらっしゃいませ〜」  男性の低い声での挨拶されるかと思いきや、その図太さとは違い、明るい女性の声がした。  一瞬緊張して入り口付近で固まりそうなった。  こんな男の闇の部分を示す店に、女性の明るい声と笑顔だった。  男子校通いの童貞くんである俺にとっては、その声は女神様かと思えるほどだった。  しかし女性が一人、男の盛り場であるこんな店で働くなんて。  恥ずかしくないのかと思いながらも、入り口付近のアダルトグッズに思わず目をやった。  すると店員のお姉さんが、まさか洋服屋の店員のように明るく話しかけてくる。 「それ、この夏の新作らしいですよ」
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