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そんな上手い話があるはずがない。絶対に違う。違うぞ! 世の中そんなに簡単に事が運ぶわけがない! そうだこれは夢だ。悪い夢でも見ているのかと思ったが、お姉さんは更に、腕を出し俺の固まったままの腕を掴んだ。
そして……。
柔らかい手が俺の手に触れた。スベスベの柔肌に温もりを感じた。それだけで俺の気持ちと心臓は高鳴った。
ドキドキ……する。
毎日勉強していれば、こんなにいいことあるんだ……。童貞の俺だったが、今日がおさらばの時だ! と思わず唾を飲む。
「こっちよ……」
優しく手を握られてカウンターの上部の板を外し、俺の体を引き寄せて、カウンター裏へと誘って行く。
やった。やったぞ! これで……、俺の童貞ともおさらばだ!
お姉さんに優しく手を引かれ、カウンター後ろの扉を開けた。
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