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「それも考えたんですけど……もう盛大な式は一度やってるし、二人きりでもいいかなって。ゆっくり穏やかにやりたいなあって」
なぜか恥ずかしくなって俯く私の手を、蒼一さんが握った。目を細めて私を見下ろし、優しい声で答えてくれる。
「そっか、分かった。じゃあちょっと遠出とかする? 僕ら新婚旅行とかなかったし」
「旅行ですか!」
「うん、どうかな」
「楽しみです!」
一気にテンションが上がって飛び跳ねる私を見て、蒼一さんが笑った。
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