7人が本棚に入れています
本棚に追加
ふすまの向こうで3
その夜は夏の熱帯夜でした。
当時私はまだエアコンもなく、扇風機だけで過ごしていたので、上半身裸で寝ていましたが、真夜中にトイレに行きたくなり用を足していると、突然寝室の方向から私を探して鳴いているような、おそらくセキセイインコだと思う、小鳥の声が聞こえてきました。
あの鳴き声は何だろう?と思いながら、私が真っ暗な寝室に戻った瞬間でした。
突然私の裸の背中に、何者かが乗っている感触がしました。
その者の体温こそ感じませんでしたが、このつま楊枝のような細い足と、ふわりとした羽毛の感触は、間違いなくセキセイインコ!!
この話、次回に続きます。
最初のコメントを投稿しよう!