ふすまの向こうで3

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ふすまの向こうで3

その夜は夏の熱帯夜でした。 当時私はまだエアコンもなく、扇風機だけで過ごしていたので、上半身裸で寝ていましたが、真夜中にトイレに行きたくなり用を足していると、突然寝室の方向から私を探して鳴いているような、おそらくセキセイインコだと思う、小鳥の声が聞こえてきました。 あの鳴き声は何だろう?と思いながら、私が真っ暗な寝室に戻った瞬間でした。 突然私の裸の背中に、何者かが乗っている感触がしました。 その者の体温こそ感じませんでしたが、このつま楊枝のような細い足と、ふわりとした羽毛の感触は、間違いなくセキセイインコ!! この話、次回に続きます。
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