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母親
私の母親は令和元年5月9日に他界し、告別式を5月11日に行ったのですが、この日に私は今も鮮明に覚えている、不思議な体験をしてしまいました。
母親の遺骨を抱えて火葬場から一歩出た瞬間に、それまで何の違和感もなく履いていた靴の靴底が両足とも、一瞬に粉々に壊れてしまったのですよ。
そのとき私は、きっと母親が子供に不自由をかけさせたくないとの思いで、最後の最後まで靴底が壊れないようにしてくれたのだと思いました。
ただ、これだけだと、単なる偶然だと思われるかもしれませんが、この後、もっと不思議な体験を私はしました。
それは母親の遺骨を自宅の仏壇に安置して、愛猫の虎次郎と居間で過ごしていたときでした。
ふと気がつくと、虎次郎が薄暗い台所を凝視して見つめていました。
私は虎次郎は何を見ているのだろうと台所を確認した瞬間、何か灰色の物体が一瞬で消えていくのが見えました。
あれは・・・白髪の人の頭?
おそらくあれは、母親の頭だったと確信しています。
だって今でも、たまたま携帯のカメラを台所の方に向けると、誰もいないのにカメラのフレームに人が立っていると、認識のマークが表れますから・・・
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