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♯2 アンジェラ
部屋は仄かに赤い常夜燈が灯っているだけなので薄暗い。
しかし目を凝らすとアンジェラの豊満なオッパイが透けて見えそうだ。
あどけなく可愛らしいルックスには、そぐわない見事な巨乳だ。
童顔なのに、オッパイだけは大きいという、ひと粒で二度、美味しいタイプの美少女だ。
はじめに断わっておくが、アンジェラは人間ではない。
親友の城ダンから3万円で譲り受けたセクシードールだ。
いわゆるAI搭載のセクシーアンドロイドのひとつだと言う。
まだ実験段階で4歳児程度の知能しかないと聞いた。
城ダンのオヤジさん、城ガイ博士が作り出した世界でただひとつのセクサロイドだ。
さすが、ノーベル賞間違いなしと言われた世界的ロボット工学の権威、城ガイ博士が精魂込めて作ったセクサロイドだ。
まるで、本物の美少女、城アンジェラと寸分も変わらない。
まるで生きているように圧倒的な美少女だ。おそらくこれ以上のセクサロイドは、この世には存在しないだろう。
『トロロー……!!』
アンジェラは寝ぼけているのか、ボクのベッドの中へ入ってきた。
目がトロンとしている。
セクシードールが寝ぼけるなんてコトがあるのかは定かではないが。
「えッ。いやいや、トロローじゃねえェよ。
ボクの名前は友朗だよ!!」
会った時から、彼女はボクのことをトロローと呼んでいた。
もちろんボクは『トロロー』などという奇特な名前ではない。
ボクは、明日葉友朗と言う名前だ。
訂正している間に、アンジェラは図々しくボクのベッドで横になって寝てしまった。
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