Paragraph 9/輪廻の蛇/Annulus

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「・・・・・・はい。覚悟は、依頼を出した時にできています」  静かに紡ぐ。その覚悟が正しいか否かは、夏喜が決めることではない。けれど、覚悟とは引き金である。夏喜はその代行に過ぎない。だからこそ、麗蘭の最後の意思を聞くことが、夏喜の目的だった。 「わかった。君の覚悟は確かに聞いた。明日の夜、鈴蘭から『彼』を引き離す。そのために麗蘭、君に1つ頼みがある」  月下のもとで強く吹く海風。鈴蘭たちが最後に訪れた火災のあったダンスホールの近くで、夏喜は麗蘭にメモを渡した。 _go to "Rut Of Hope".
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