11人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・・・・はい。覚悟は、依頼を出した時にできています」
静かに紡ぐ。その覚悟が正しいか否かは、夏喜が決めることではない。けれど、覚悟とは引き金である。夏喜はその代行に過ぎない。だからこそ、麗蘭の最後の意思を聞くことが、夏喜の目的だった。
「わかった。君の覚悟は確かに聞いた。明日の夜、鈴蘭から『彼』を引き離す。そのために麗蘭、君に1つ頼みがある」
月下のもとで強く吹く海風。鈴蘭たちが最後に訪れた火災のあったダンスホールの近くで、夏喜は麗蘭にメモを渡した。
_go to "Rut Of Hope".
最初のコメントを投稿しよう!