Paragraph 10/解呪ノ儀(1)/Rut Of Hope

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 夏喜による除霊の儀式は5つの手順で行われる。  手順1、"憑き物"の具象化。これは鈴蘭に憑いている影を浮き上がらせ、固定するための前準備。  手順2、"憑き物"との対話。これにより、影の在り方を"自白"させる。  手順3、"憑き物"の名をもらう。名前には(たましい)が宿るとされ、悪魔祓いとしても重要な項目とされる。  手順4、"憑き物"を神に上げる。人にも神にも成れない存在であった"憑き物"を文字通り神の位に持ち上げる。  手順5、"憑き物"がいた空白を埋める。鈴蘭の体質上、良くないものを集めやすく、それを防ぐために変わりとなる神格化した霊体を降ろす。これには、手順4にて神に成り上がった"憑き物"そのものを転用する。
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