Paragraph 12/ドリーム・スタッキング/Love Is Over

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 夜のコンビニ。外に漏れる光は夜の闇を眩しく裂く。  そのそばで、携帯電話を眺めている鈴蘭がいた。わずかに恥ずかしげに、その内心は他人が見ても透けているほど高揚している。 『コンビニ着きました。待ってます』  その言葉だけが、薄い液晶に映し出される。返事はなく、待ち人の到着とともに心待ちにしていた。  遠くで、――サイレンの音が聞こえる。  ――こんなの、間違っている!  魔女が裡で叫んだ。  若人の青春は、一度限りだ。それが万有以外の力で捻じ曲げていいものではない。  人の人生は過去が作る。それが良いものでも、悪いものでも然りであり、その場にいないものがどうこうして良いものではない。手が届く範囲で努力し、先に進むのが人であると、夏喜の感情が爆発する。 /// 「ちっ、結界内に入れない・・・・・・」  結界内で氾濫する影の影響で、神槍を構えているジューダスがたたらを踏んだ。夏喜が下地し、彼女の指示で結界線を結んだジューダスだからこそ、この結界の強度と性質はよく理解している。
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