巷説:珍病ばなし

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「待ってくださいよ! 私もその杞憂症という病気なんですよね? 私も、そうなっちゃうんですかー!?」 「大きな声を出さないでください」 「あっ、すいません‥‥」 「でも、ご安心ください。症状が、そこまで進行することは、めったにありませんから」 「そうですか‥‥」  ヨーコは、とりあえずホッとした。  若林医師はニッコリ笑うと、 「貴女にもお薬を出しますから、これを飲んで、出来るだけ安らかな気持ちになれるような、テレビでもご覧になり、夜は早い目にお休みになること。 これを続けていかれれば、だんだん良くなりますから」 「本当ですか?」  さらに若林医師はニッコリ笑顔で、 「本当です」
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