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笑いながら話ていると、
「お疲れ様。」
と東堂さんに声をかけられる。
「お疲れ様です。」
土屋さんと声が揃ってしまう。
「伴内さん、今忙しい?ちょっとだけ、聞きたいことがあるんだけど。」
「大丈夫ですよ。」
立ち上がると、土屋さんがツン、と私の靴につま先をあてる。見下ろすと、拗ねた表情で私を見上げていた。
いや、待たせてるのに悪いけど、ちょっとだけだから。夜は長いんだから、ちょっとくらい待ってよ。
眉を上げて、言い聞かせるように頷くと、今度は少し強めにコツンとつま先をあてられる。拗ねたまま、じっと私を見つめた後、シッシッと追い払うように手で合図して、スマホをいじりだす。
本当に鑑賞会、楽しみしてるんだなぁ。ちょっと可愛いじゃないか。
クスリと笑いながら東堂さんの席に向かう。
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