狂人達の日常

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狂人達の日常

 雨。  雨が好きな人はいるだろうか?  雨の音は自分は大好きだ。   落ちる音、物に当たる音、騒音を消し雨だけの音を降らせてくれる。  そして、血を流してくれる。  わたしは雨が大好きだ、流してくれる何もかも。心を浄化をしていくかの様に。  殺した者の声を消し、付着した血を流してくれる。  雨で出来た小さな池を踏んで。  血で出来た小さな池も踏んで。  また新しい池を踏んで楽しんだ。  私は雨が本当に、大好きだ。 「って怪文書を書いてみたんだが、どう?!」 「・・・・短けぇ怪文書だなぁ、おい」 「君、客に対して失礼な態度を取るね?本当にココの店主かい?」 「文句あっか?おん??んん??」  テーブルに肘を落とし手で顔を押さえて怪文書、ポエムを聞いていた俺。  いやぁ〜怖いねなんか。  例えるならオペラの世界に引き摺り込まれそうになったよ。   「そんで?雨の日に来たと思ったら、ポエム聴くことになったんだよ、しかも仕事中にさぁ」 「良いじゃないか!!君と私の仲ではないか!!ハーッハッハッハ!!」  はぐらかせられた感はあるが仕方ないか。  はーとため息を出しながら値段が高めのコップにコーヒーを入れる。  そいつの前に差し出すとコップを受け取り一気に飲み干す。そして、外道を見るか様な目を俺に向けた。 「君はなぜ、市販のコーヒーを飲ますんだい?」 「前に言ったろ、俺はコーヒーは入れられんはバーカ!!できるのは軽食類だけって」 「アレ?言ってたっけ?」 「はー、コレだからこいつは」 「まぁおかわり」  飲み干したコップを受け取り中に隠しとしてワサビチューブを入れコーヒーに入れ掻き混ぜる、パッと身は普通のコーヒーだ。  すっと差し出す。疑いもなくコップを取り一気に飲みh、あ。   「ブッフフーーーーーー!!!ワサビぃぃぃ?!なん、なんでぇ、ゲホゲホッ!は、はにゃがぁぁぁ〜〜!」 「ドッキリ大成功〜〜☆」 「君!後で殺す!!」 「HAHAHAHAHA!!!wellcome!!」 「ケホ、ケホ・・・・私、英語が苦手なんだけど」 「ハッ!これだから中卒は!」 「君?!本当に失礼なやつだね?!」  まぁ俺も英語は苦手だかなっ!  ワサビが入ったコップを取り別のコップを棚から取り出す。  中に市販のコーヒーを淹れる、ペットボトルで。 「はいよ正真正銘の市販に売られてるコーヒーを」 「・・・・君ってふざけるのが好きだね!」 「あんがたよなっ!チップは弾んでおくr」 「だが断るっ!!」  そんなふざけた会話をする俺と、彼、いや彼女か彼かは分からん。  そいつは男か女か分からない。  パッと身は、低身長の美少年?で腰には大きく緩いのか傾いているベルトを巻いている。  白人肌というか、肌は白く目は水色だ。  名前を言い忘れたな。  こいつはアレイン・クロウだ。 「そんで?マジで怪文書を言いに来たわけじゃないよな?」 「ふっふっふっ!今回はこのニュースを見てもらうために来たっ!」  どこぞのアニメを彷彿させる顔をしながら俺を見た。  首を傾げているとアレインの右腕が突如、上に出した。  右手からこの店のリモコンが何故か握っていた、うん待て?! 「どこからリモコンを取った?!?!」  すると店に置いてある、客に見せるテレビにリモコンを向けて番組を変えた。さっきまで流れていたのは料理番組だ。左上に写っていた時間表示だと、今は16:50か。  ならニュース番組の時間か。  
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