カミサマって誰だ?

5/8
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
『雑兵共、聞こえるか?我が軍は今敵の奇襲を受けている。主力の1〜10班は今就寝中だ。お前達雑兵と私で対処する。総員戦闘用意。』 「畜生‼︎なんで今なんだ‼︎テンゴクに行くには明日頑張るのが1番いいってのによ‼︎奇襲の対応なんて無駄死に一直線じゃねぇか‼︎」 089が荒れている。無理もない。俺達雑兵15人がいるのは本拠地でもないただの1拠点だ。どうにか守って死んだところで大した戦果にはならない。ここで死んでもテンゴクにはいけない。 「うだうだ言っても仕方ない。命令に従わなくても殺されるんだ。サクッと敵を殺して明日テンゴクに行こう。」 重い腰を上げながら089に返した。 およそ1時間後、どうにか攻めてきた敵を全滅させた。攻めてきた数が多くなかったため大きな損失もなく、スムーズに殲滅できた。俺達の班の班長が被害の数を確認する。 「えー…死者は…4人だな。雑兵006,024,081,089の4名だ。明日敵の本拠地に突っ込む兵が減っちまった。その分お前ら11人にかかる負担が大きくなる。心してかかれ。」 「…待ってください班長。死者の4人目、誰っていいました?」 驚きを隠せない顔で訊ねた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!