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「明日、ついに決行の日だろ?」
「そうだな。体に爆弾巻きつけて敵の本拠地につっこむ日だ。」
「俺達15人の雑兵が一斉に本拠地を目指して、誰か1人でも到達すれば敵に大打撃を与えられる。そういう作戦だろ?」
「そうだ。それがさっきの話とどう関係するんだ?」
「この戦争で戦果をあげる。それはいいことだろ?」
「あぁ、なるほど。それは確かにいいことだ。それで、いいことをして死ぬからテンゴクに行けるかもしれない。そういうことだな?」
「流石冴えてるね。」
「夢のある話だ。それを俺達の夢にして頑張ろうってか。」
「そうだ。明日俺達はなんでもできる奴がいて、なんでも揃ってる場所に行く。もう苦しまなくていい。今のこの会話はその前夜祭だ。」
「前夜祭が何するかも知らないくせに。」
「それを言うなよ。」
「まぁでも、その考えはわかる。もしかしたらこの苦しい毎日は今日で終わって、明日からは楽に暮らせるかもしれない。それは大きな希望だ。」
「そうだろ。」
ザザッ
死んだ目にわずかな光が灯ったその時、俺達が持っている通信機が通信を傍受する。
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