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『雑兵共、聞こえるか?我が軍は今敵の奇襲を受けている。主力の1〜10班は今就寝中だ。お前達雑兵と私で対処する。総員戦闘用意。』
「畜生‼︎なんで今なんだ‼︎テンゴクに行くには明日頑張るのが1番いいってのによ‼︎奇襲の対応なんて無駄死に一直線じゃねぇか‼︎」
089が荒れている。無理もない。俺達雑兵15人がいるのは本拠地でもないただの1拠点だ。どうにか守って死んだところで大した戦果にはならない。ここで死んでもテンゴクにはいけない。
「うだうだ言っても仕方ない。命令に従わなくても殺されるんだ。サクッと敵を殺して明日テンゴクに行こう。」
重い腰を上げながら089に返した。
およそ1時間後、どうにか攻めてきた敵を全滅させた。攻めてきた数が多くなかったため大きな損失もなく、スムーズに殲滅できた。俺達の班の班長が被害の数を確認する。
「えー…死者は…4人だな。雑兵006,024,081,089の4名だ。明日敵の本拠地に突っ込む兵が減っちまった。その分お前ら11人にかかる負担が大きくなる。心してかかれ。」
「…待ってください班長。死者の4人目、誰っていいました?」
驚きを隠せない顔で訊ねた。
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