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いつからだったろう。テレビじゃ毎日のように地震と予言の話しかしなくなった。
自然界のルールは人間には知らされていない。だから人間は数々の災害から学び、様々な予測を立てて注意喚起をしてきた。しかしそれももう意味がなくなった。
このところ、毎日叫び声のような地響きが世界各地で鳴り響き、ある予言者は十年前、今日のこの日が最後と言った。
予言は予言でしかない。そう思っていつもみたいにスルーしていたはずが、何故か今回ばかりは着実に時を刻む。
この地響きが日に日に強くなっているのを感じれば、仕事もお金も家もクルマもやり甲斐も、欲も希望もみんな粗大ゴミと何ら変わらなく思えて笑える。何でこんなモノに夢中になっていたのだろうって。
はぁ……。熱い。
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