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「でもテクニックはまだまだ未熟なの」
「そういうことなら、僕がココのいい所を沢山教えてあげますよ」
「ありがとう」
お礼を告げると、さっそく彼の体に触れていく。
衣服を1枚1枚脱がしていき、口へのキスは一切無し。彼から求めることも許さず、私が体に甘いキスを落としていく。
窮屈そうな下着からソレを出してあげれば、すでに汁が滴っていて早く触ってほしそうにしている。
「先っぽに触れて」
「こう?」
「んっ…そう。それから___」
そこから喘ぎの合間に入る彼の指示の通りに触れたり、弄ったり、物を使って奥に刺激を与えると、あっという間に2回3回と彼はイってしまった。
ローションガーゼというものも初めてやったりと、新しいことをまた1つ学べた。
「ありがとう、楽しかったわ」
汗ばんで額に張り付く前髪を横に流してあげれば、高揚した顔で私に熱い視線を送り「お姉さん…上手すぎっ」とお褒めの言葉を頂いた。
少しして、彼の呼吸も整ってきた頃。
水を飲みながら彼は私に問うてきた。
「ねぇ、どうして扉を開けて話した時、ガッカリしたような顔してたの?」
「……」
「話したくない?」
「…貴方に似てるの。とても」
「え?似てるって?」
「大切な人」
「そんなに似てるの?」
「えぇ、とてもね」
「それで、その人と俺を重ねてたってわけ?」
「あら、怒った?」
「別に。仕事だし、綺麗なお姉さんに抱かれたから文句も何もないよ。むしろラッキー」
「ごめんなさい。顔も年齢も同じだったから」
「へぇー、そうなんだ」
そう、そこまでは一緒だった。だけど、声を聞くとすぐに違うって分かった。
「……あ」
そうだ、こっちに聞けば可能性は広がるかもしれない。
「ねぇ、その人なんだけど。貴方知らない?この業界にいることは確かなの」
彼にスマホに入れてある写真を見せれば、「うわ、本当にそっくり!」と驚きを見せ首を傾げた。
「でもこの人……どっかで」
「本当?お金なら出すわ」
「うっそ、お姉さん大好き!知り合い全員に聞いて見るね!」
お金をチラつかせればやる気に満ちた彼。これなら本当に見つかるかもしれないという光が見えた気がした。
彼と連絡先を交換して別れて、それから2日後。早くも連絡があった。
「もしもし?」
『久しぶりお姉さん』
「たった2日よ」
それで見つかったのかと本題に移れば、からの口から「見つけた」とはっきりその言葉を聞いた。
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