無限の二人 ~甘いもの~

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「ちょっと!!!」 「えっ?なに?」 「ズルいじゃん!!!」 「何が?」 「ダッツじゃん!!!」 「ダッツだよ」 「私のはダッツじゃなかったじゃん!!!」 「自分で買うんだから良いだろうよ」 「ズッル! 贅沢しないとか言っておきながら」 「普段は食べないもんね」 「とか言いつつダッツじゃん」 「さっきも言ったけど ついでだから」 「ついでじゃん 私のお陰じゃん! ちょうだい!」 「嫌だよ」 「え~? なんで~?」 「俺のだもん」 「もうほとんど私のものじゃ~ん?」 「理不尽が過ぎる」 「良いじゃん。ね? だめ?」 「いや、交換ならまだしも あなたもう食べたじゃん?」 「こんな遅くに食べる方が悪いんじゃん!」 「悪くはないでしょ? 風呂上がりの嗜好品でしょうよ」 「だって早く 食べたかったんだもん」 「食べたんだから 我慢しなさいな」 「あ、あっちがほしかったの? いいよ買ってくるから! ね?お願いだから! ダッツを! わたしに! 恵んでください!」 「いやだ!」 「ん~もう 虫歯にでもなっちゃえ!」 「アイスの恨みは 可愛いもんだ」 「ねぇ、一口だけ!」 「言ったな?」 「え?」 「一口だけだぞ?」 「はい!」 「はい、いいよ」 「うっほー まじで神」 「時々ギャルになるんだよな」
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