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急にバタバタと忙しくなってしまった、幽霊店長の来店現象。
さすが店長だけあって、店長は1つ1つ席をまわってはあいさつをし、その度に注文が入ってくるのだ。
そして、やたら高い酒のタワーなんかを注文してくれたりすると、また豪快にジャバジャバこぼされた酒を掃除したりしなきゃだから大変だ!
てゆーか、もったいないって言葉知らないのか、ここの連中は!!
…なんて思いながら雑用ばかりをこなしていると、また1人新たに来店客が現れたようで、さすがにヤレヤレとため息が出そうになった。
「…はい、いらっしゃいませ。
ようこそクラブ………あ、姉……っ!」
「……………………っ」
口をキュッと閉めたままビミョーな表情でオレを見ていた来店客は、やっと来てくれたオレの姉貴だったのだ。
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