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夢の中で
「今どこにいますか?」
ぼくは、そんな事をつぶやいて、目が覚めた。誰の事を指して言ったのか、わからなかったが、何か、すごく大切な事のような気がして、今、見ていた夢の内容を思い出してみようと思った。
最初に思い出した場面は、専務に何か言われてるシーンだった。専務は凄く怒ってる。
「そうだ…専務から叱られたんだ…」
何で叱られたのか、わからないが、挨拶ぐらいしか、話しもしない専務に凄く叱られた。この専務に睨まれたら、会社での出世は見込めないと言われている。
「思い出すんじゃなかった…朝から嫌な気分になったな…」
思い出すのをやめようとしたら、その続きのシーンを急に出てきた。叱られた後、自分の机に戻って、頭をかかえていると会社の高嶺の花の社長秘書の麗子さまが、何故だか、ぼくを慰めに来た。
ぼくごときが、話す事なんておこがましい、たびたび会社の広告塔になる女性で、芸能人と付き合ってるとかの噂もある超美人だ。
「そうだ、慰めてくれて、その後、飲みに誘われたんだ…そのまま、麗子さまと高級ホテルのバーに行ったな…」
ぼくは、何故だかわからないが、バーにいる時には、高級スーツに身をつつみ、麗子さまも真っ赤なセクシーなドレスに着替えていた。
カウンターに座り、カクテルで乾杯して、数杯飲んでいると急に麗子さまが、ぽくに告白してきた。
『あなたが好きです…』
『えっ…』
ぼくは、どきまぎしていると麗子さまは、このホテルの部屋の鍵を出してきて、ぼくを部屋に誘った。
『いいでしょ…お部屋でゆっくりしましょう…』
麗子さまは、ぼくの腕に手を回し、出口に向かって、歩き出した。幸せの絶頂だった。
「そう、そう、現実ではありえないけど、凄く幸せな夢を見たな…思い出して良かった…」
そこへ、次の場面を思い出した。急にバーの出口のドアが、勢いよく開かれた。
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