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「いま、どこにいますか?」 ふとした瞬間にいつも考えてしまう。目の前にあなたはもういないのに、私の中では いつまでも生きている。あなたの笑った顔やちょっとすねた顔、隣で眠っている顔。すべて愛しい。いつまでも一緒に笑っていたかった。 あなたを失ってから一人残された私は、ホッとするたびに考えている。時間が進むのが、とても遅く感じる。静かな部屋の中であなたの残像を感じ、時計の音だけが響いている。あなたの好きだった音楽でも流そうか。誰かの声がするだけで淋しさが紛れる気がした。目を閉じるとあなたとの思い出ばかりが浮かんで涙が出てしまう。 「前をむかなきゃ」と分かっているのに、まだ私はそんなに強くないみたいだ。今夜はあなたの代わりに月のあかりに包まれて眠ることにしよう。
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