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そう言うと正樹の声は消えた。そして暫くすると身体の感覚が戻ってきた。変な姿勢で寝ていて腕や脚の血流が悪くなっていて、それが戻っていく時の様なジンジンした感覚が全身にやって来た感じだ。
しかし、立ち上がろうとしても中々うまくいかない。何故だろう。感覚はもう大分戻っているにも関わらず身体が重い。
恵里香は何とか立ち上がろうとして今まで横わたっていた台から落ちた。そして妙なことに気が付いた。身体が重いのは麻痺している所為だけじゃない。
「う、嘘、嘘でしょ。そんな…」
次の瞬間、真暗だった部屋が突然パッと明るくなった。恵里香は思わず目を瞑った。そして徐々に目を開くと信じられない現実が待っていた。
「い、イヤァアアアアアアアアアアアア! 嫌、嫌ぁああああ。嘘。嘘!。嘘ぉおおお!」
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