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正樹は大学でもう一度恵里香に告白した。しかし結果は同じで恵里香は酷く彼を貶した。
「同じ大学にまでついてくるなんて信じられない。これ以上私の周りをうろつかないで。あんたのその気持ち悪い顔なんか二度と見たくないの」
彼はそれでも恵里香の事が諦められなかった。彼くらいの頭があれば他に良い女性がいくらでも居そうなものだが、正樹はあくまでも恵里香にこだわった。そして彼女に受け入れられなかった自分の顔を捨てることにした。そう、整形手術で自分の顔を変えてしまうことにしたのだ。彼は医学部に入り直し美容整形と心理学を学んだ。
恵里香が大学を卒業して一年後のことだった。彼女の前にまるで別人になった正樹が現れた。彼は恵里香の性格から最も好まれそうな顔に変身していた。
それでも恵里香は彼を受け入れなかった。それどころか、これ以上付きまとうならストーカーとして訴えると言い放った。
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